石上豊という人物04

33歳。現在婚活真っ最中のモテない独身男の石上豊(33)。モテない、と言っても最初からそうだったわけではない。ルックスは、合コンに行けば今どきの芸人のツッコミ担当のようだねとよく言われるそう。まぁ清潔感のある平凡な顔立ちということです。女性は割とこういうタイプに惹かれる人が多い。石上豊(33)もそう思っていた。実際、社会人数年目まではモテていた。合コンに行けば最低でも一人は必ず連絡先を聞かれていたし、彼女も途切れたことはなかった。しかし、その女には困っていない、という変な自信が今になって変なプライドをうんでいるのだ。これまで石上豊(33)の好みの子というのは細く儚げで大人しそうな笑顔の可愛い子。これくらいだった。逆にこのタイプに近ければだれでもよかった。しかし、「俺、実はイケメンなのかも。」、「女に流行りの塩顔ってやつ?」と、間違った自信をつけてしまったことで、3年付き合った直子と結婚の話が出たときまだ遊びたいという欲が出てきた。「俺には直子よりももっとレベルの高い女があらわれるかもしれない。」と、一か八か、別れを決意したのです。石上豊(33)はこう話す。「あの時はもっともっとと、とにかく欲が出ていた。直子には申し訳ないけど戻れるなら戻りたい。」しかし直子はその1年後あっさりと結婚した。石上豊(33)はそれが許せなかった。俺は真剣に好きだったのに別れて1年で結婚?ふざけやがって。こう、荒れ狂っていたが、完全に自業自得である。そこから、石上豊(33)はさらに遊び心に火が付いたのか、とにかく遊びまくった。遊ばないと時間がもったいないとすら思ったという。

30歳の誕生日、誰にも祝ってはもらえなかった。誕生日を祝ってもらったのは直子からの27歳の誕生日が最後だった。その時、「あれ、俺の3年間って何だったんだ?」と、今更どうしようもない自問自答を繰り返した。何も満たされてはいなかった。何も得るものはなかった。手にしたのはなんともいえない虚無感のみ。唯一、石上豊の両親がお祝いの電話をくれたという。「あんたももう30歳ね。仕事はどう?そろそろ孫期待しているよ。」優しい言葉が胸に刺さる。両親に孫なんて見せることができるのか?俺は今まで、酷いことをしてきた。自分本位でわがままになってしまった。そんな30歳をだれが夫として迎えてくれる?父にならせてくれる?

どん底でしたが、ここで石上豊(33)は生まれ変わろうと決めたのでした。遊び目的の合コンメンバーはすべて縁を切った。街コンとやらに参加してみた。石上豊(33)がかつて傷つけた女がいた。気まずくなって会場を後にした。そんな風にして、時は過ぎて行った。これまでのダメダメだった自分をかき消すかのように仕事もがむしゃらにやった。休日は婚活パーティーに参加し続けた。自分の思い描く、妻の理想と現実の女性とのギャップに苦しんだ。自分がいいなと思った女性からは見向きもされなかったからだ。こんな女性は嫌だな、と思う人からは好かれて「あぁ、今の俺ってこのレベルなんだ。本当に腐ってたんだな。」と自分を見つめ直すことができた。

石上豊(33)必死に婚活を頑張っている。両親に孫を見せるため、素敵な家庭を気づくため。女性が男性に求めるものは経済面の安定、見た目の清潔感、優しさ、誠実さ。今の石上豊(33)にはどれも中途半端だった。まずは経済面を安定させてやる。と、昇進目指して頑張っている。身だしなみにも、以前のように気を付けるようになり、優しさ・誠実さはどうしようもない。地道に汚れた心を綺麗にしていくしかない。33歳の石上豊は、まだ見ぬ妻のため、幸せのため、全力疾走している。

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